6年前。
4年半ほど住んだ道南地方を離れ、札幌を通り越し道北の町へ。
全くはじめての土地にワクワクドキドキ、不安も入り混じり
早春の道北地方の寒さもさほどきつく感じなかった。
当時2歳になったばかりのトリトンを連れ、幼稚園のプレスクールへ。
あっという間にお友達ができ、あっという間に入園。
ママ友にも恵まれ、家族ぐるみのおつき合いも楽しんで。
ママ友だけでなく、陶芸サークルやバレーのほうでも
沢山の良き友人たちに恵まれ、充実した日々。
一時期パート職にも就き、町の抱える問題も知ったりして。
トリトンは就学後、更にお友達がたくさんできたし
柔道少年団にも入れてもらい、同じ年代の子供たちと切磋琢磨、
幅広い年齢のお兄ちゃんたちに組んでもらって面倒を見てもらえて。
マナティもこの町だけでなく、近隣の町の仕事関係のみなさんと
いい関係で仕事を進めることができていた様子。
わたしたちは転勤族。いつかこの町を出ることはわかっているけれど
それをあまり意識せずにここまで落ち着くことができた場所。
とりわけ、道外出身者のわたしにとって、今まで
道内でいちばん長く住まわせてもらった町。
海の向こうに二つの小さな島を望み、遠くには利尻富士も見え。
小さな町だけれど、そこに住まう皆さんはとっても温かく、
楽しくしよう、活気づけようという力が、イベントごとに感じられる町。
そんなこの町を、この春、出ることになりました。
マナティの転勤に伴う転居です。
今年は確実に転勤になるということは早くからわかっていました。
次はさてどこの町へ越すのだろうか、ここから遠いのだろうか。
そんなことを考えるだけで胸騒ぎがし、心落ち着かない日々…
職場環境が変わってしまうマナティ、そして何より
多くのお友達と離れなければならないトリトンのことが心配でした。
早くから少しずつ、家の片づけを始めていたので
トリトンはうすうす感じていたのだと思いますが、あえて明かさず。
そして今週に入り、いよいよ転勤地も明らかになってきた時、
トリトンのほうから「お引越しするんでしょ?」と。
前々から”転勤族であること””いつかはこの町を出ること”を
少しずつ話してきたのですが、やっぱりいざ現実的なものになると
デメリットばかりが脳裏をよぎってしまうのでしょう。
「いやだなー。」 …だよね。
でも、少しでも前向きになってもらいたいという思いでこう伝えました。
「お友達になれば、もうこの先もずっとお友達のままだよ。
違う場所に行くことで、また新しくお友達が増えるんだよ。」
わたしは子供の頃、転校した経験はありません。
卒業後、2つの”島”に移り住んだことで、友人・知人が沢山でき
遠く離れた今でも大切な人々、財産です。
トリトンもわたしの拙い説得を理解してくれたのか気遣っているのか
「そうだね!ここの友達にはまた会いに来ればいいもんね♪」
…この言葉の裏には、まだ
”別れが辛い”という思いが隠されているでしょう。
彼の小さな心の中で、破裂寸前のところをグッとこらえているのかと
思うと、涙が落ちます。
でも、色々な出来事を乗り越えて、強く、たくましく、そして
相手の思いを汲み取れる人間に成長してもらいたいと思います。
今度は、道北から、札幌を通り過ぎ、羊蹄山も越え、
道南の町へ。
南へ向かうごとに気温も上昇し、きっと
心の中も温めてくれると信じて前へ進むことにします。
ここでの暮らしも、残り3週間。
引越し作業も、まだまだこれからだけれど、
それだけに追われることなく、残り少ない道北での生活を
悔いのないように、大切に。
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